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【怖すぎた…!】家の中で泥棒とばったり。in AUS

CHECK

僕がワーキングホリデーでオーストラリアに行ったのは2012年頃なので、情報が古くなっており今とは違う可能性があるのでご注意ください!

初めての海外生活。

オーストラリアに到着して数日、住む場所を見つけなんとかこれからやっていけそうだと思っていた頃、事件は起きた。

家の中で泥棒とばったり

僕は男友達と2人部屋に泊まっており、いつものように2段ベッドの上でくつろいでいた。時計の短針は深夜12時を回ろうとしていた。

すると玄関のドアのカギを静かに開ける音が聞こえた。

僕らの部屋は玄関からすぐだったので、誰かが出入りすればその音はいつも聞こえる。その日も時間が遅かったので住民の誰かが気を使って静かに入ってきたのだろうと思っていた。

だけど少しの違和感。

玄関から伸びる廊下を歩くたびに軋む床板の音が、あまりにも遅い。こんなに慎重に廊下を歩く人間はこの家にはいない。

不審に思った僕は息を殺して耳を澄まし、その気配に集中した。すると、誰かが静かに玄関から出て行ったような気配がし、またいつも通りの静けさが戻った。

1時間後

そして1時間程経った。

2段ベッドの下にいたT君が「そろそろ寝ようかな。」と、歯を磨きに洗面所へ向かった。

扉を半開きにしたまま部屋を出て行ったT君。

 

…そのわずか数秒後!!

玄関のドアが静かに、でも勢いよく開く音が聞こえ、直後僕がいる部屋の扉が同じように勢いよく開いた。そして見知らぬ浅黒い肌の身長の低い男が部屋に素早く入ってきたのだ!

その男は近くにあったT君のバッグを掴み、音も立てず一瞬で飛び出していった。

 

僕「え、え…???」

この間たった3秒ほど。2段ベッドの上から間近にその光景を見ていた僕が状況を把握できず混乱していると、そこにT君が戻ってきた。

そして、僕は彼にこう言った。

僕「小っさいおっさんがお前のカバン持っていったで!」どーん

 

2人「…ん?…え??」

そうやってしばらく2人は言葉を失った。

T君も感じていた違和感

見知らぬ浅黒いおっさんがT君のバッグを手に飛び出していった後。

T君も部屋に戻ってくる途中で違和感を感じていた。いつもは閉まっているはずの玄関のドアが開け放たれていたからだ。

何か変だと思いながら足を忍ばせて静かに部屋に入ってきたT君と、状況を飲み込めずまだ混乱している僕。

それから2人で恐る恐る外に出てみたものの、すでに数分は経っていたので辺りは静かなものだった。

T君のバッグは取り返したいけど、犯人がいても怖い。真っ暗な外をしばらくウロウロした僕たちは諦めて部屋に戻り、緊張しながらもそれぞれのベッドに入った。

翌朝、警察の事情聴取

翌朝、シェアハウスの皆に事情を話した。

すると隣の部屋に住む日本人のお姉さんは「やっぱりそうだったんだ…。誰かが家の中をうろついていた気がしたから怖くて昨日は部屋のカギを閉めてたんだよね…。」とやはり違和感を感じていたそうだ。

家のオーナーであるオーストラリア人のおじいちゃん(日本語話せる)に話すとすぐに警察を呼んでくれて、その日は2人で事情聴取を受けた。

後で聞いた話だが、泥棒はずっと僕らの部屋の様子を伺っていたらしく、部屋の外側にたばこの吸殻がたくさん見つかった。僕らの部屋の大きな窓にはブラインドがかかっているものの隙間から少し中が見えるようになっており、そこから覗いていたようだ。

夜になるとこの辺りに街灯はなく、外は真っ暗になる。部屋の電気をつけていれば室内の様子は外からはっきりと見える。だけどその隙間からは2段ベッドの上に僕がいることは確認できなかったのか、泥棒は部屋に入ってから僕に気づき、とっさに近くにあったT君のカバンだけを盗ってすぐに出て行ったのだろう。

僕は普段であれば「そんなのを見ていたなら飛び掛かればいい!」と考えるタイプなのだが、実際にそういった現場に遭遇すると固まってしまった。満員電車で痴漢にあったOLの気分を味わった(?)。

T君の憂鬱

ちなみにT君はこの一件で「パスポート・サイフ・iphone」を失うという非常に大きなダメージを受けた。よりによって大事なものを全て入れていたバッグを盗られたのだ。

それからしばらくの間T君はふさぎ込んでしまい、ワーホリでオーストラリアに来ているのに一日中部屋に閉じこもり、朝から晩まで大好きな萌えアニメを見て過ごすという現実逃避へと走った。

当時、T君のお気に入りのアニメは「けい○んっ!!」だった。。。

終わり